子どもが育つ環境とは

子どもが育つ環境は、主に身近にいる大人とのコミュニケーションを指す「人的環境」と、過ごす場所、身の回りにあるモノなどを指す「物的環境」この2つの要素で構成されています。 取り除くべき問題は、世の中でこれまで多くの人が信じてきたであろう子育て方法や子どもに対する認識等、日々の生活の中に潜んでいます。いくつか例を挙げようと思います。

人的環境

子どもは自由にのびのびさせると良い

子どもは秩序を好みます

制限のない自由は子どもにとっては無秩序な状態となり、心の安定が乱され不安な状態となります。自由の前に発達に合わせた「制限」を与えることが、子どもが自分らしさを発揮するためには必要な要素となります。

人的環境

早く学んだ方が頭が良くなる

発達に合わせて学ぶことが大切

大人が子どものタイミングを見逃さずに合わせることで、子どもは不必要な努力を必要とせずに、理解を深めることができます。早過ぎたり遅過ぎたりすると子どもにとっての負担が大きくなるだけです。実は早期教育によって得られた学力の差は、小学校中学年頃にはなくなることが明らかになっています。

人的環境

愛情を持って接すれば大丈夫

根拠を捉え科学的に考えることが大切

過保護、過干渉は、子どもの自尊心や自己肯定感を損なうことが心理学において示されています。「愛情」が独りよがりでは子どもの心理的発達に悪影響となります。

人的環境

子どもはイヤイヤするものだ

子どもが反抗する時は常に理由がある

「自立」を積み重ねた子どもたちは、葛藤はしますが、無意味な主張はしません。大人の関わり方によって、子どもの「イヤイヤ」は格段に減っていきます。

物的環境

玩具はたくさんある方が良い

決められた数に制限が必要

子どもが落ち着いて活動するためには、数を制限することが必要です。多すぎる量は集中できず、学びの妨げになります。

物的環境

届かない場所は大人が手伝えば良い

届くように台を用意する

大人の手を借りなくてはできないという状況は、子どもの自立の妨げとなります。届くように台を用意する、最初から子どもが届く棚の位置に設定するなどの工夫で、子どもの自立を促すことができます。

まとめ

正解とは何かとばかり議論されがちな教育の分野ですが、「間違いを減らすこと」は子どもの発達を支える上でとても重要な要素となります。

近年では教育理論にも医学、認知学、心理学、統計学等の学問によって有効性の有無を確認する動きが盛んに行われています。

この様な取り組みによって、これまで信じられていた教育に関する知識や考え方の「間違い」といえる部分があらわになりました。またそれと同時に再現性の高い理論の見える化にも成功しています。